ゲーム系体験談2
さっそくノートパソコンを購入し、その足で本屋へ向かった。そこで手にしたのはパソコン初心者のための「インターネット・Eメールの入門ガイド」だ。とりあえず、マニュアル本を見て、メールが送れるようになろうと考えた。ガイド通りにやっていくとこねが思ったより簡単。
自分でも信じられないくらいスムーズに進む。その日の夕方には家族への最初のメールを送ることができた。「あいつら、きっとビックリするぞ」ものの10分もしないうちに、娘から「お父さん、すごい― 思ったよりやるじゃない」との返信メールがきた。手紙と違って、すぐに返ってくるんだなと、山田さんは妙に感心した。手紙よリリアルタイムに、そして電話のようにかける時間を考えなくてもすむメールは、けっこう便利で使えるなと思った。こうして、山田さんはメールを送る楽しさに次第に八マっていったのである。
毎日のように、その日のことを家族に報告し、向こうの様子も報告してもらう。夜ひとりの部屋に帰ってきて、メールのチエツクが何よりの楽しみになった。ある日下村君からメールが届いた。「パソコン、ちゃんと使えてますか?」という書き出しで、自分のパソコンの楽しみ方を紹介してくねていた。家族以外からのメールをはじめてもらった山田さんは、なんだか嬉しかった。そして下村君のメールに「メル友」という文字を発見した。インターネットを通じて仲間と知り合い、この週末にはみんなでツーリングに行くという。
「メル友か……」山田さんは、メールという便利な道具を手に入れて、なんだか自信がついていた。自分の世界もちよっびり広がった気がした。そして、ほんとうに世界を広げようと思い、「メル友」を探すことにした。淋しいひとり暮しも、少しは楽しくなるのでは、という期待を持ちながら。それにこねでつき合いが広がれば、好きな釣りの仲間だってできるかもしれない。何分見知らぬ土地。休みは部屋でボーッとしていることが多かったが、趣味の合ったメル友を探して、充実した「単身赴任生活」を楽しもうと決心したのであった。
そのために、いままでEメールしか使っていなかったが、インターネットにつないでそういうサイトを見てみようと思った。そこから「メル友」を探すつもりだ。いざ探してみると、友だちを探すサイトはほんとうに星の数ほどあった。ネットサーフィンをしながら、いろいろなサイトを見てみた。
そして、隣町に住む岸本さん(42歳。既婚)と知り合った。やはり偶然単身赴任中で、ちようど釣り仲間を探していたところだっだ。何度かメールをやり取りするうちに意気投合。休日には一緒に釣りに行き、一杯飲んでくる仲になっていた。
山田さんは「メールで視野も交友も広がり、潤いのある生活をおくねるんだな」と、しみじみ感慨深げに思った。
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2011年9月20日 | コメント/トラックバック(0) |
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